2011-10-27

いろいろ

●オバくんと一緒に曲を作っているわけですが、とりあえず僕の2曲はなんとなく組んで「あと演奏よろしく~」という感じで放り投げた。オバくんの曲のプロ デュースに関しては「こんなんどうですか?」という曲データが送られてきたので、サビとホーンのアレンジをまるっと差し替えて「こっちでいこう。あとよろ しく~」という感じで放り投げて、両方ともオバくんから戻ってくるのを待つことにした。

●誰かと群れるとか、何かの系統にくくられるのとかが苦手で「できれば一人で頑張りたい」と思っていたのですが、オバくんに放り投げてみて緊張の 糸が切れたのか、それともただたんに歳をとったせいなのか、冬の到来で人恋しくなっただけなのか分からないのだけど、とにかく急に例えようのない寂しさに 包まれて「僕もどこかに属したい!」と思った。

早速、ヨウとかダイジュンに「なんか手伝うよ~」とメールしたところ、ヨウから「ブレイクビーツのフィルで良いの持ってないですか?」とメールが来たので「それはない」と返信して俺って役立たずだなあと悲しい気持ちになった。
よく考えたらトラックメイカー同士だとネタ交換くらいしかやることがなさそうだ。はりきったわりにほとんど意味の無いメールをしてしまったわけか。恥ずかしい。
こんな調子で群れることができるのだろうか。

●さて、告知します。明日は新宿でDJします。

毎月第4金曜日@新宿OTO
「新宿ジャズ&ジャイヴ」


DJ
小西康陽
クボタタケシ
平林伸一
BOOTBEAT


●明後日は名古屋でDJします。

「JOKE in NAGOYA 藤本曜 another chic release party!! 」
SPECIAL GUEST DJ
BOOT BEAT
川西卓

GUEST DJ
YOHEY(Orange)

DJ
藤本曜/SHUN/MURANAO
s@chi/志水亮介/スズキゲン
Kazuyo/MUNE

LIVE
啓順/Mizuka


よろしくです~。でわでわ。

2011-10-18

木を切る。その3

先週火曜日。またリュウに呼び出された。ひたすら木を切る。

今回はチェーンソーが復活していたのと、全員のノコギリが新品だったおかげでヤル気アップ、ペースアップ。昼から始まって黙々と切り続けた。

夕方に一度、リュウの奥さんが差し入れを持って来たので休憩。
リュウが「おーい、娘も連れてきたみたいだから見に来い」と車に呼ぶので見に行った。後部座席のガラスにカーテンが付けてあってすぐに中は見えな かったのだけど、そのカーテンがすごいばさばさ揺れていたので「おまえの娘、生まれたばかりなのにやたら元気だな」と言った瞬間にカーテンから顔を出した のがリュウの娘でなく、リュウのお母さんだったので「あ、おひさしぶりです」と言い直したものの、とても気まずかった。なんでカーテンばさばさしたのよ紛 らわしい。

リュウの娘はその隣でカーテンなど触らずに大人しくしていた。まだ3ヶ月らしい。すごく表情の無い子だった。リュウが「おい、笑え」と言いながら 軍手のままで顔を触ってみても、表情を変えたのは奥さんとお母さんで、娘はポーカーフェイスを保ったままだった。むろんリュウは怒られた。


休憩後、僕はノコギリから草刈機に切り替えた。バッタが飛んでくると怖いから拒否していたのだけど、その恐怖を除けばノコギリとは比べ物にならな いほど楽しそうだったからだ。実際、草刈機に向かって飛んでくるような命知らずなバッタはおらず、すごい勢いで草をなぎ倒すのが爽快だったので陽が暮れる まで没頭した。

今回は僕らにしては珍しく、大きなトラブルもなく、遊び始めることもほとんどなく、スムーズに作業が出来たので草刈や木を切り倒す工程はほとんど終わった。


作業後、リュウが「よし、しゃぶしゃぶでも食いに行くか!」と言ってココイチに連れて行ってくれた。万が一にもしゃぶしゃぶはないと思っていたし、ココイチも嫌いではないし、飯をおごってもらいたくて手伝ったわけでもないので別に気にしない。
ただ「しゃぶしゃぶでも食いに行くか!」と言う時、毎回偉そうにするのは少し気になる。

カレーを食べ終えて「じゃあまた来週もよろしくな~」と言われて解散。


次の日。ナベから「来週からもう行かなくていいみたい。行ってもいいけど」とメールがあった。
国から「農地以外での使用はダメ」と言われて認可が下りなかったらしい。

僕は運動不足の解消、ナベは暇つぶし、カズキは「みんなが集まってるから」という理由で手伝っているだけで、別に美容院を建てて欲しくて手伝ったわけじゃないのでそこは正直どっちでもいい。



しかし、なぜかむなしい。

2011-10-07

木を切る。その2

草は刈り終え、全員ノコギリ。
チェーンソーが使えた数時間のおかげでだいぶ更地っぽくなってきて、バッタも姿を見せなくなったので、僕も中に入ってノコギリ。30分もしないうちに周りを見ると、僕以外は全員サボっていた。
ノコギリになってからのペースダウン、ヤル気ダウンは凄まじかった。全然進まない。
数分おきに「北海道を拓いた人たちすげえなあ」と聞こえてきた。

日が暮れてきて、もう何も見えなくなったきたので作業終了。リュウのおごりでカレー屋。
カレーを食べながら「さて、切った木をどう処分したものか」という話し合いをした。リュウがとりあえずノープランで切っていて「まあ最後に焼けば いっか」くらいに考えている事が判明して、僕らは驚愕した。量が多すぎるので通報されることは間違いない。それどころか、火を甘く見ていて、燃え広がって 新聞に載るのではないだろうかという不安もよぎった。


カレーのあとは、カズキが「車のヘッドライトを買いたいからついてきてくれ」というので全員でホームセンターに移動。もちろんここはさっきリュウが替刃を投げつけた店。
リュウはもう怒ってないのだけど、バツが悪いからと言って意味も無くシカメっ面をしていた。
ついでなので正しい替刃はどれなのかみんなで探したが、チェーンソーの型が古くて全部適合しないとわかったので、リュウに「そんなに高くないから新しいチェーンソーを買え」と促した。

ホームセンターはみんな嫌いではないのでしばらく個々でウロウロ。

どこからともなく防犯ブザーの音が聞こえてきた。見に行くとチェーンソーのところでリュウが慌てていた。勝手に鳴っただけで何もしていないらしい のだが「替刃が適合しなかったから、本体を万引きしようとした」と見えなくも無い。しかし店員は駆けつけてこないので、放置してその場を離れた。離れた後 ですぐにブザーが止まった。
替刃を投げつけたリュウもバツが悪いが、投げつけられた店員さんもバツが悪かったのかもしれない。リュウがその場から離れるのをどこかのカメラでチェックして、離れてからブザーの処理をしたのではないだろうかと僕らは予想した。

もう居場所が無い感じがしたので、僕らは店をあとにした。

家に帰ったらすぐに寝た。次の日は筋肉痛で動けなかった。

木を切る。

リュウに「木を切るからちょっと手伝ってくれ」と、あいつの実家近くの空き地に呼ばれた。空き地というかちょっとした森みたいな場所。「ちょっとじゃ済まないだろうな」と思った。

指定された時間に森に到着。さあこの森のどの木を切るのかと問うと「全て」と言いおった。さすがにそこまでとは思わなかった。なんでも2ヶ月以内に開拓して美容院を建てるのだと言う。
その開拓するために呼ばれたのが僕とナベとカズキの、一般成人男性と比べても「非力」に分類されるであろう3人。メンツにも期限にも無理がある。

リュウはさっそくチェーンソーを僕に手渡し、何の説明もなく森へと消えて行った。遠くから草刈機の音が聞こえてきた。チェーンソーを持った僕はしばらくそこに立ち尽くした。初めて触るので使い方が分からなかったが、やってみると意外と簡単だった。あれ?これ楽しい。

そして僕も森に入って10分ほど大暴れしたが、大きなバッタが飛んできたので「そうかそうか、この時期はもうバッタが出るんだったな」と思い出して、何も言わず森から出た。そしてそれ以降二度と森には入らなかった。僕はバッタが大嫌いだからだ。リュウが散々僕を罵ったが、それでも入らなかった。入り口付近の木を切るのと、切った木の片付けに徹した。本当は帰ろうとさえ思ったのだが、それはまあ我慢することにした。

3時間後、チェーンソーの切れ味が悪くなってきたのでリュウが適当に替刃を買ってきた。
チェーンソーにもいろんな種類があるので適当に買ってきてはダメだよと注意するのを忘れていた僕たちに非があるのか、それとも34歳にもなってそんなことにも気がつかなかったリュウに非があるのか、どっちか悪いのか分からないのだがとにかく替刃は適合しなかった。

リュウはまたホームセンターに返品しに行って、30分後に手ぶらで戻ってきた。開封しているので返品できないと言われた事に腹を立てて、替刃を投げつけて帰ってきたのだそうだ。
僕たちは「お前が怒ったかどうかは別にどうでもいいから、もう一回行って替刃買ってこい」と命じたが、そこは頑として聞き入れなかったので、僕らはそれ以降の数時間ノコギリで頑張る羽目になった。


つづく