2011-10-18

木を切る。その3

先週火曜日。またリュウに呼び出された。ひたすら木を切る。

今回はチェーンソーが復活していたのと、全員のノコギリが新品だったおかげでヤル気アップ、ペースアップ。昼から始まって黙々と切り続けた。

夕方に一度、リュウの奥さんが差し入れを持って来たので休憩。
リュウが「おーい、娘も連れてきたみたいだから見に来い」と車に呼ぶので見に行った。後部座席のガラスにカーテンが付けてあってすぐに中は見えな かったのだけど、そのカーテンがすごいばさばさ揺れていたので「おまえの娘、生まれたばかりなのにやたら元気だな」と言った瞬間にカーテンから顔を出した のがリュウの娘でなく、リュウのお母さんだったので「あ、おひさしぶりです」と言い直したものの、とても気まずかった。なんでカーテンばさばさしたのよ紛 らわしい。

リュウの娘はその隣でカーテンなど触らずに大人しくしていた。まだ3ヶ月らしい。すごく表情の無い子だった。リュウが「おい、笑え」と言いながら 軍手のままで顔を触ってみても、表情を変えたのは奥さんとお母さんで、娘はポーカーフェイスを保ったままだった。むろんリュウは怒られた。


休憩後、僕はノコギリから草刈機に切り替えた。バッタが飛んでくると怖いから拒否していたのだけど、その恐怖を除けばノコギリとは比べ物にならな いほど楽しそうだったからだ。実際、草刈機に向かって飛んでくるような命知らずなバッタはおらず、すごい勢いで草をなぎ倒すのが爽快だったので陽が暮れる まで没頭した。

今回は僕らにしては珍しく、大きなトラブルもなく、遊び始めることもほとんどなく、スムーズに作業が出来たので草刈や木を切り倒す工程はほとんど終わった。


作業後、リュウが「よし、しゃぶしゃぶでも食いに行くか!」と言ってココイチに連れて行ってくれた。万が一にもしゃぶしゃぶはないと思っていたし、ココイチも嫌いではないし、飯をおごってもらいたくて手伝ったわけでもないので別に気にしない。
ただ「しゃぶしゃぶでも食いに行くか!」と言う時、毎回偉そうにするのは少し気になる。

カレーを食べ終えて「じゃあまた来週もよろしくな~」と言われて解散。


次の日。ナベから「来週からもう行かなくていいみたい。行ってもいいけど」とメールがあった。
国から「農地以外での使用はダメ」と言われて認可が下りなかったらしい。

僕は運動不足の解消、ナベは暇つぶし、カズキは「みんなが集まってるから」という理由で手伝っているだけで、別に美容院を建てて欲しくて手伝ったわけじゃないのでそこは正直どっちでもいい。



しかし、なぜかむなしい。