2012-06-18

鹿児島2日目。

日曜日。朝9時起床。なぜか二日酔いなし。

風呂に入ったり、いろいろ準備して12時のチェックアウトまでのんびり。と思ったらチェックアウトは11時だったので慌てて部屋を出た。フロント で能村さんが待っていてくれて、シュンさんが運転で3人で車で移動。車中は昨日の話など。ちなみに私と飲み続けたベイビーさんは昨日の会場で今も寝ている という事や、私が冷えピタを貼ってウロウロしていた事とか教えてもらった。あとスロットの話を熱く語ったり、ヤブちゃん可愛いですねという話など。

しかし車での移動が思ったより長かったのと、体力がゼロに近かったのが原因で、徐々に私の口数が減っていき、1時間ほどで完全に車に酔って、それ以降はコンビニを見つけるたびに停まってもらって吐いた。

フラフラの状態で着いた場所は「知覧特攻平和会館」というところだった。ここ知覧は戦争の頃に飛行訓練場があった場所らしく、若い男の人達が訓練 を受けて、2~3日泊まったあとで敵陣に向けて旅立って行ったそうで、その時のゼロ戦や遺書、遺影などが展示されている建物です。
最初は不謹慎とも言えるノリで、能村さんが「知覧特攻平和会館」に来てマースみたいなのをフェイスブックにアップしたりしていたが、入館後はあま りの重さにほとんど何も話さず粛々と3人で展示物を見て回った。「お母さん、不孝者でした」と書かれた遺書や、ボロボロになったゼロ戦に本当に涙が出そう になった。私は昨日パーティーで泥酔していた。当時の映像などを編集したドキュメントの上映時間であったが、それを見る勇気は無かった。テレビのモニター では、兵隊さんたちの泊まっていた宿舎でご飯を作り続けていたお婆さんの映像も流れていたが、これもまた見る勇気は無かった。私は昨日パーティーで泥酔し ていた。お婆さんは旅立つ兵隊さん達に毎回お花を渡していたらしく、しかし兵隊さんたちには必要の無いものなので捨てていくそうです。同じ場所に捨てられ ていたので、その一帯が今は彼岸花の咲き乱れるお花畑になっているそうです。シュンさんがそんな説明をしてくれました。もう何もコメント返せません。悲し すぎます。

3人とももう何も言葉が出なくなり、早々に会館を出ました。そして外にある「兵隊さんたちが最後に泊まった宿」を見ました。そこで遺書を書いた り、みんなで酒を酌み交わしていたそうです。敵に見つからないように地面を掘って、低く立てられた小屋に裸電球が2つ。窓はもちろんなく、全体的に薄暗 かったです。悲しいだけじゃなくて怖い気持ちにさえなってくる建物でした。

いろんな土地でDJさせてもらって、いろんなところへ連れて行ってもらいましたが、一番インパクトがありました。僕よりも若い人達なのに、僕よりも全然強くて立派なのが伝わってきました。この方達がいて、今の僕たちがいるんだと思います。
いろいろ考えさせられる場所でしたが、とにかく一番強く思ったのは「これDJ前に連れてこられなくて本当に良かった」という事です。

ただでさえ車酔いでほぼ無言の僕、それを心配してくれて口数少な目の能村さん、シュンさんの3人だったので、帰りの車内は本格的に何も言葉を発しない時間がしばらく続いた。とにかくさっきの知覧特攻平和会館に関して何も触れる事が出来ない。言葉が見つからない。


本当はこのあとフェリーに乗って移動して温泉に連れて行ってくれる予定だったそうですが、私の車酔いが悪化の一途を辿ったので、フェリーどころか もう車も無理であろうと判断してくれて、結局昨日の会場に戻って荷物を置いて、冷えピタを貼ってしばらく転がらせてもらった。なぜ車酔いに冷えピタなのか 分かりませんが、意外と効きました。

10分後くらいに奥村さんも合流。「じゃあ歩きでどこか行きますか?」という事になって、近くのジェラート屋さんに行く事になった。途中の薬局で 「車酔い」の薬を買っていただいた。車酔いの薬を飲むのは修学旅行以来だ。懐かしい。ジェラートのあとは黒豚しゃぶしゃぶのお店。めちゃくちゃ美味しかっ たのに全く箸が進まない。迎え酒を試みてビールを飲むも凶と出た。もう何も手が付けれなくなった。

そして、能村さんはこのあと仕事があるそうなのでお別れして、奥村さんシュンさんに空港まで送ってもらった。車だったので念のためもう一粒薬を飲んだ。お土産に三岳というお酒までいただいた。

鹿児島のみなさん本当にお世話になりました。めちゃくちゃ楽しかったです。
二日酔いか車酔いか、普通に酔っているかのどれかばかりで大変ご迷惑ご心配おかけしまして、申し訳ありませんでした。


そういえば僕は昼過ぎからずっと冷えピタを貼って行動していたのですが、自分でもスッカリ忘れていたのですが、飛行機に乗るときにCAさん数人に 「風邪ですか?大丈夫ですか?」と声をかけていただいたので、ああそうかこいつのせいかと思い出した。そしてどのCAさんにも「風邪ではなくて車酔いで す」と答えた。どのCAさんも少し不思議そうな顔をして一瞬言葉を失って、そのあと笑顔で「何かありましたら声をかけてくださいね」と優しく対応してくれ た。


月曜日。今日起きたら人生で2度目となる金縛りにあった。