2013-04-30

長野県松本市

●4月28日。日曜の夕方。さっきの日記のつづき。
ゆるい感じで家を出たのでまあまあ薄着。豊田の時点でもまあまあ寒い。ちょっと雨がパラっと。
これはもう断念かなあと思って、カアリイにも「たぶん無理です」的なメールだけしておいて、それでも一応向かってみた。覚悟が決まらないので高速には乗らない。カアリイからは「いや、来れるっしょ」的なメールが来てたのでもうちょっと絶望的に雨ふんねーかなーと思いながらもうちょっと進む。 雨パラっとしただけで止んだ。止んだのであります。もうちょっと進む。でももう雨とかの問題じゃなくてすげえ寒い。まだ豊田出てないのにすげえ寒い。走れども走れども、夜は更けていくし標高は上がっていくわけだから希望がない。たぶん引き返したほうがいいのだけど、その覚悟も決まらない。

1時間後。もうどうしようもない状態になった。行くも地獄、戻るも地獄。コンビニ無いし、近くに高速も走ってない。そして寒さのあまり僕は錯乱した。
「さむいよう。ここどこだよう。怖いよう。誰もいないよう」 と半べそかいたり「いやー、トンネルとか暖かいよね。暖かいといえばトンネルだよね。明るいし!」みたいな事をぶつぶつ言ったり、そこそこの声量で歌を歌ったりした。リミックスの影響もあって歌った曲は「It Don't Mean a Thing」というあたりが僕っておしゃれだなと思ったが、とにかく、かつては山の中で仮眠が取れたほどのタフさを持っていた男がここまで弱くなるかというほどに取り乱した。デュワッデュワッデュワー。

もう歌うのも飽きた頃にやっとコンビニを見つけた。ガッタガタ震えながらコーヒーを買ったら、店員さんが「いつもはこんな寒くないんだけどねえ。寒いから店内で飲んで良いよ」 というのでお言葉に甘えて30分くらい滞在した。さらにカイロを2個買った。復活。復活したのであります。
さらにすぐに高速の乗り口を発見。発見したのであります。

 もう迷うことなく松本方面へ。独り言は一切なし。歌う曲は「BORN TO BE WILD」。 絶好調。

一時間後。まだ着かない。すっかり冷えた。山道じゃないから錯乱するほどでもなかったがもう何も歌う元気はない。これは旅なのか。楽しい旅なのか。と自問していた。

さらに1時間して松本市に到着。歯がカチカチ鳴ってた。

カアリイとガルさんが迎えてくれて、バイク置く場所を教えてもらってクラブ内へ。クラブは暖かいなあ。幸せだなあ。あ、ここ来た事ある。一回目のりんご音楽祭のとこだ。

昨日、髪を切ってしまうほどに飲んで反省中なので酒は控えようと思ったのだけど、あまりにもアウェイなので飲むしかねーなと思って飲んでたらだいぶ楽しくなってきて、気が付いたらもうタクシーに乗って逃げていた。

最近、パーティーの最中の記憶が少なくてそこに関して書くことがほとんどない。


つづく